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「長」にあらずば人にあらず?

組織の中にいると色々な風景を垣間見る機会が多い。
長(会社組織で言えば部長かな?)のまたその上の長(会社組織の取締役?)には大げさに言えば「長にあらずば人にあらず」的な態度を取る人(特に男性に多い)を見受けることがある。
当然ながらそのような人でも同じ「長」と名のつく立場の人からは「嫌な奴!」とは思われ難い。
しかし「長」の下で力を注ぐ本当に一生懸命な人達からは「なんですか!あの態度!」と思われがちでもある。

と言って、勿論 そのような人ばかりでもないことは確かである。
誰にでも公平で、いつでも変わらぬ口調で一言、誰にでも[ご苦労様!]と言える人もいる。
この類の人はきっと自分にも下積みの苦労があって今の自分があることを確信している人なのだろう。 
私はそういう態度をお手本にしたい。

人の上に立つという人は 自分の意見も持たず只うなづいて同調しているだけの優しさばかりでもだめ! 
カリスマ性は勿論必要であるが、おおへいで強いばかりでもだめ!
 

本当に厄介で面倒なことと思われがちであろうが(私から言わせればこんなことは簡単なことであるはずだ。) [長]のそのまた上の[長]は その下部への謙虚な配慮も持ち合わせて欲しいものだと感じる。
無理なことではないはずだ。 誰にでも「有難う!ご苦労様!]の一言が下部で懸命に役を担う人の気持ちを発奮させるのだとわかるのなら。

人の痛さを知るには自分もその痛さを経験しなければわからないものである。
例えば、私は体は小さいが今まで病気らしい病気もせず至極健康に過ごしてきた。
しかし夫は常日頃、どこかに支障を感じるのか神経質なのか病院に行く機会は私よりはるかに多い。 
腰痛も持病の一つ。 ぎっくり腰を何回も繰り返す。歩行も困難なほど痛そう・・・。
そんな姿を見て“大袈裟?”と思って見ていた私。

それが私も過日、車椅子がひっくり返り困っていた下半身不随の男性を助けようと思って
人を移動させる仕方をそれまでに学んでいたからと自信を持って抱き起こそうとしたとき、「ギクッ」とやってしまった。 その男性が両足に力が全くない上に余りにも重かったせいもある。
その痛さたるや・・・経験した人でないとわからない!
坐るにも立つにも、咳払いをするときにも、笑う時にも[うー]と声を上げたいほど痛いのである。
この時、初めて「ぎっくり腰の人の痛さ」を知ったわけだ。この体験がまた一つ私に「人に優しくする」要素を加えてくれた。
この日以来、夫の腰痛にもより以上に理解を深めることができたのである。

私も日常生活の上で、上の立場に立つことが多々ある。
何かを一緒に成した時は必ず皆にメールなり電話なりで「ありがとう!お疲れ様!」と言う事を心に命じている。
それは何かを行うには誰か一人の力で成せるものではないから。そしていつまでもその絆が続くことを願っているからである。

これからもずっと自分に反芻させよう。
事を成すには一人の力ではない!!皆の力だから!! と・・・・

時にはシビアーに、時にはやさしく接しながら・・・・・・・

by aakinishi | 2011-01-31 16:18
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