今年は母の日の存在すら忘れていた。
毎日目から耳から入ってくる[震災のこと][原発のこと]などであまりにも重すぎる国難の情報が多すぎて胸がすっきりすることもなかった。
だが当日にあわせてアメリカ在住の娘からは感謝メールが届いた。 そこで [あー今日は 母の日 だったのだ・・・・」と認識したぐらいだった。
昼過ぎ、夫が帰宅したその腕の中にカー-ネーションの鉢植えがあった。
赤い色のものばかりの中から選んできたと言うそのカーネーションの色は、紫に近いエンジ色の珍しいものだった。 今年の新色だと言う。
私は夫の母ではないけれど、子育て真っ最中の頃より常日頃私のことを [ママ] と呼ぶ夫が遠くに住む子供の替わりに花屋さんから求めてきてくれた。
久しぶりに心和む一日となった。