今日の予定はボスカレ(ボアズカレとは,「渓谷の要塞」という意味)の文化遺産ハットウシャシュ遺跡とヤズルカヤ遺跡を見学、です昼食はキョフテ(トルコ料理の肉団子)。その後約280kmバスで走りアンカラへ。
その前に今日は楽しみにしていた気球に乗ることになっている。 一人22,000円・・・こんな体験はめったにできるものではない。 04:40にホテルまでバスがピックアップに来る。ホテルのロビーで待っている間に判明したことは参加者のうち半数が参加希望していたこと。 残りの半数の人たちは再度カッパドキアを散策するとのことだった。 20分ほどバスに揺られて着いたところは人でごった返すバス待合室。 此処で氏名と年齢を記入するようにと一枚の用紙を渡されそれにサインをした。 呼び出しが有る順にバスに乗り気球の出発場所まで送り届てくれるのだという。 待っている間にパンケーキとコーヒーが出る。それをいただきながら胸をわくわくさせながら待つこと約40分。やっと私達グループの名前が呼ばれ気球のある丘に行くことになった。 途中 いくつかの丘から気球が飛び立つ様子が見えますます心は高揚してきたのだった。15分ほど走ってやっと私達の乗る気球のある場所に着いた。 広い平らな地に大きな気球をふくらませるバーナーが置かれ火を吹いていた。 少しずつ少しずつ気球が膨らむ。しかし気球が丸く大きく膨らむのにはずいぶん時間がかかるものだ。気球は風に影響を受け、少しでも風が強くなったら飛べないとのこと。 心配だ。 風がでてきた・・・・。その心配をよそに大きく膨らんだ気球についている籠に乗るようにという合図がある。左右の籠に10人ずつ乗る。この籠に乗るのも一苦労である。すごく高さのある籠なのに乗るための足場がない。女性陣は皆に助けられてどうにか乗り込む。風の強さと音の大きさをまともに感じる。女性陣が乗り込み次の男性陣が乗り込み終った時だった!。その瞬間悲劇がおこった!!。 大げさかもしれないが悲劇である。乗り終わった瞬時に気球が風の向きのためか急にしぼみ始めてしまった。スタッフの人たちの懸命のケアーもむなしく完全に萎んでしまったのである。再度ふくらませてという参加者の願いもむなしく今日はもうこの風では無理だという。そしてせっかく乗り込んだ籠より降りるように指示が有る。乗り込んだ人たちからは落胆の声が上がった。 ←これがしぼんでしまった気球 気球は微妙な風の強さで飛べなくなるのだということを知った。 降りて空を眺めればいくつもの気球が飛んでいる。もう少し時間が早かったら今頃は私達もあそこに浮かんでいたろうに・…と思うと至極残念。気を取り直してホテルに帰る。不参加だった人たちには気球に乗って飛んだという経験談を語ることなく終わったが9時30分バスは今日の観光地 ボアズカレへ向かう。 ボアズカレ ~ アンカラ ボアズカレにある世界遺産ハットゥシャシュ 遺跡群から出土した粘土板に描かれた楔形文字、象形文字の解読が、ヒッタイトに関する様々な史実を明らかにされた。今から4000年以上前の紀元前25世紀頃から世界史上初めて鉄器を使い、大帝国を築きあげたヒッタイト人が暮らし、紀元前18世紀頃には王国を築いた場所である。 ハットゥシャシュは一時期、エジプトをも倒すほどの力を持っていたという。ケナンさんは此処でヒッタイトのことを旧約聖書 などからの引用を含め一番古い言葉はヒッタイトから始まったこと、初めて戦車を作ったこと、などなど沢山沢山語ってくれた。この話を聞きながら私は」旧約聖書を読んでみたくなったほどである。トルコは素晴らしく興味を引く国!として私の脳裏に収まった。 ライオン門 町への入口となる6か所の門のひとつで、 もともとはアーチになっていたそうだ。玄武岩でできていて、左側は損傷が激しいため一体何なのかわからない程の状態であった。 門を通り過ぎると広大な景色が目に飛び込んでくる。ここからケナンさんは主要ないせきの多くの説明をしてくれた。 左の写真は突撃門 高い城壁を作りその下にトンネルを作り、これはそのトンネルの入口門で、ここから兵士たちは戦いに出かけたという。ひとつひとつの岩は大きく、中は真っ暗であった。 右の写真は ピラミッド型城癖 石灰岩ブロックを人工的にピラミッド断面状に何十段も積みあげた城壁。高さは20m、全長は250mもある。このピラミッド斜面は横に階段があって、登ってゆくことができる。 王の門 戦士のレリーフはレプリカで、本物はアンカラのアナトリア文明博物館に展示されている。 大神殿 土台だけ残っていた 。大神殿の入口にある貯水池、大神殿の倉庫と貯蔵用のカメはしっかりとのこっており余りにも古い歴史をいまここに見る事を不思議にさへ感じたのだった. 尚、ケナンさんの説明によると此処で紀元前13世紀には世界最初の平和条約がエジプトとの間で結ばれた場所だという。荒涼とした広大な土地には神殿や住居、城塞などが有ったが現在残っているのはいくつかの門や城門の一部だけで、他のそれらの跡形は大小の石がそこかしこに残っているのみではあったが。岩石で作られた大神殿跡も目の当たりにし、丘陵地帯に散らばる多くの遺跡は古代王国を想像させるのには十分であった. もっと長時間いてケナンさんの語り足りないという話を聞きながらここに残っていたいとも思った。トルコは凄い!!心残りながら次の場所ヤズルカヤへ。 ヤズルカヤとは,「文字の刻まれた岩場」という意味で、 ここはヒッタイトの聖地で,岩場をそっくりそのまま利用した露天の神殿で,ここで宗教的な儀式が行われていたという。 堅い岩に細かく刻まれたレリーフから当時の祭儀の様子がわかる。 ヒッタイトには千の神々をもつ国といわれ、左右の岩には多くの神々が描かれている。 写真は何枚か取ってはきたものの説明を聞いたのに何故か詳しく聞いた話が思いだせない物が多く今回は一つ一つの説明を省き写真で思い出を刻んでおきたい。 トルコ旅行をしてよかった!と心から思える今日で7日目。 明日はイスタンブルへ戻り2日間をすごせば帰国。
by aakinishi
| 2012-08-10 14:52
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