書について

1月4日 Sさんから頂いた招待券をもって久しぶりに上野へ出かけ書道展を見てきた。その中で内容に興味を惹かれるものがあったので記録をしておく。
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書に志す人はいかなる時いかなる所でもいやしくも文字を書くからにはそれが書を作品だといふ覚悟がなければならぬ。その覚悟が「道」である。ただ他人の面前にさらす作品だけに技巧を弄するだけならば、それは「書芸』であって「書道」ではない。  教師が黒板に文字を書くのも書道でなければならぬ。はがきにペンで書くのも書道でなければならぬ。ただ読めればよいといふだけの文字なら事さらに書道に志す必要はない。いかなる時、いかなる所で書く文字も高雅で風韻のあるものが書けるようになる。それが書道をする者の理想である。空海の「風俗状」は手紙であり、王義之の「蘭亭叙」や顔真卿の「争坐位稿」は草稿である。しかも名跡として後世の規範となっている。
書道は日常の文字生活を高雅にし、覚悟を新たにして精神を引き上げる道である。

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by aakinishi | 2017-01-07 17:20 | Trackback | Comments(0)
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