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中学時代の同窓会


先日、5年振りの中学校の同窓会があり、郷里の実家に一宿一飯をお願いして出席する事にした。

出席して見れば何の事、前の会の時とほとんど変わらない面々の出席であった。
一クラス61人のクラスだったが今回はわずか19名の出席だった。 内 物故者は2人。
何故にしろ、会を重ねる毎に出席者が減って行くのは淋しい限りである。

そして中には 初めての出席者では?と思われた人も2~3人いた。
誰だろう?誰だろう?思い出さないと失礼と思いながら 話をして行くうちに少しずつ、昔がよみがえってくるのを実感した。

男性について言えば、かっこよく紳士風にたたずんでいた人もいたが、皆 年相応に白髪になったり、髪が薄くなったり、お腹が出たり、かつては紅顔の美少年だった人が 目鼻立ちが変わっていたり、相対的に男性の方の変化が著しく思えた。 

そこへ行くと女性は皆、其の頃の面影に加わり幸せそうで、きれいになっていた。
女性は化粧とファッションのせいもあるのだろうけど,それだけではなく 総じて良い表情であり綺麗だった.
 
総括すると「男は総じて老け、女は不変 (甘すぎ??) もしくはきれいに年をとっていた」と言う事だ。

ほとんどの人はもう既にリタイヤーしていたが、中にはまだ現役バリバリの人もいて、事業の経営者であったり、会っても誰なのか解らなかったと言う彼らの内の一人は、仕事が大変,人生が大変そうで 5歳くらい年寄りに見えていたが、話をきけば料理職人として店を構え一国一城の店主であったりした。

結局、のっぴきならない事情で欠席した人を除き、この席に出席したと言う人たちは矢張り心に余裕を持っている人達なのだと感じたのである。

只、一番ショックだったのは5年前には以前と変わらぬ熱血先生振りを発揮してお元気でしゃきしゃきと私たちに接してくださった先生の姿が無かった事である。

幹事さんの説明によると昨年ごろより痴呆が酷くなり、奥様と二人暮しをしていた家も引き払い 夫婦お二人 愛知県に住むと言う息子さん家族のもとに引越しされたとの事・・・・しかも現在は施設に入ったままになる程になってしまわれたという事であった。 

そう言えば、卒業以来 毎年特別なコメント入りの年賀状が今年は届かなかったので変だなとは思っていたのだが・・・・・おん年87歳ときいた。

人生の無常をつくづく感じ 、 実にせつない想いであった。

by aakinishi | 2006-10-09 15:29
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