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 東欧(ブルガリア、ルーマニア)旅の思い出 その3

印象深いリラの僧院

3日目、フィアから南へ約120kmの地点にあるリラの僧院へ。

途中、kocerinovo(?)という所でこの地域に飛来して、高い屋根の上に巣を作り住むコウノトリ写真撮影タイムの為小休止。頭の上を飛ぶコウノトリの大きさにびっくり。
近くで見ることができる珍しさと、なぜかわからぬそこはかとない愛着を感じて去りがたかったが 再び車中の人となり、リラに向かう。

深い山間にたたずむリラの僧院はブルガリア正教の総本山であり、ユネスコの世界文化遺産にもなっている。
この僧院は10世紀頃、修道士イヴァン・リルスキが修行の為このリラ山脈に入り、小さな僧院を建てたところから始まる。現在は6人の修道士が居住しているとのこと。
りラの僧院の敷地面積は約32,000㎡、その中心には聖母教会が有り、四方を4階建ての僧坊・厨房、等で囲まれていて、外壁の内側、中央の教会など あらゆるところに見られる独特な装飾模様は、美しく統一された鮮やかな色彩で印象深かった。

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聖母教会の壁や天井を飾る極彩色のフレスコ画は、聖書の物語や当時の人々の生活が見事に描かれ、今まで宗教画に対する興味はほどほどだったのだが、ここで見たものは今まで見たどのフレスコ画より見事なものであり、物語が妙に身近に感じられた自分が不思議にも思えたのだった。
また教会の内部にあるイコタノス(壁)はまばゆいばかりの黄金で飾られていて、宗教心の強さを痛切に感じたりもした。

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そしてこの一角にフレリョの塔と呼ばれる古い塔がある。1833年の大火で大半の建物は焼けて無くなったそうだが、この塔だけは難を逃れ 唯一14世紀の姿を残していた。現在は中に入ることは出来ないが、1階はおみやげ物店になっていた。

それにしてもこの深い山間に、これほど大きな僧院を作ったという事は、信仰というものがこの地の人々の大きなエネルギーであったに違いないと感じたのだった。
by aakinishi | 2007-09-04 23:28
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