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救急救命講習


11月21日より23日の3日間。午前9時より午後5時まで缶詰状態で船橋市の救急センターにおいて救急救命、応急手当普及員講習を受けた。

昨今、マスメディアで天災、人災、事故、怪我、病気などについての番組を良く見聞きする。
身の回りでけが人や急病人が発生した場合、その付近に居合わせた人(バイスタンダー)が手当てを正しく速やかに行い救急隊に引継ぎ、尊い命が救われたという事例が増えたという。

大きな天災が何時起こるやも知れないという恐怖もある。叉身近な人が何時、正しい手当てが必要となるような病人や怪我人がでるかも知れない。最近、富にその重要性を感じ某グループの長老たる自分が率先して講習を受ける事としたのである。

技術的なものの習得は勿論大事な事ではあるが、帰宅後 論理的な事柄を整理してみた。

手当ての目的は「救命」「悪化防止」「苦痛の軽減」である

手当ての必要性:救急車到達までの空白の時間(5~6分の救命手当ての必要性)
           カーラーの救命曲線によると心臓停止の傷病者を3分間放置しただけで
           死亡率は50%となりその後はさらに死亡率はたかくなる

その場で119番通報、バイスタンダーの手当、救急隊の救命処置、病院での救急治療が連続的に行われる事で尊い命が救われる
これを救命の連鎖(チェーン オブ サバイバル)という

救急蘇生法に大切な事:
先ず観察・・・傷病者の周囲を観察し、傷病者だけでなく自らの安全を確保した上で、次に傷病者の観察をする。

救命観察: 大出血有無 (あった場合は止血法)

反応の確認 呼吸の状態: (気道の確保、人工呼吸)
         気道異物: 異物除去
        
         要点:1.反応の確認・・・呼びかけに反応するか
             2.協力者を求める・・・救急車、AED
             3.気道を確保
             4.呼吸の観察・・・「見て 聞いて  感じて」
             5.人工呼吸・・・気道を確保して5秒以上10秒以内に1回1秒を
                       2回行う
             6.胸骨圧迫・・・乳頭線を結んだ胸骨上(胸の中央部)を1分間に
                        約100回のリズムで掌基部(手の根元)で30回
                        圧迫する
             7.AED・・・自動体外式除細動器はコンピュウター化された医療機器
                     でありその解析の信頼性は非常に高い。
                     AEDの電源を入れたら以降は音声メッセージとランプに
                     従って操作すればよい。
               
         注意事項として・・・*1歳未満の乳児には使用不可 
                     *胸が汗や水でぬれている場合は乾いたタオルで
                       ふき取る
                     *ペースメーカーなどが埋め込まれている場合は
                       でっぱりから数センチ離してパッドを貼る
                     *パッドを貼る位置に貼り薬がある場合は貼り薬を
                       はがしてパッドを貼る
             8.心肺蘇生法:2回の呼気吹き込み人工呼吸の直後、胸骨圧迫
                       30回と吹き込み2回のサイクルで行う。(30:2)

                       この操作をAEDが到着するまで行う。
                       『強く、早く、絶え間なく』 
 
普通救命講習(4時間)、上級救命講習(一日)、さらに今回の応急手当普及員講習(3日間)と段階を踏んで3回の講習を受けた事で自信を持つことが出来た感がある。もし、これらの措置が必要な場面に遭遇したら勇気を持って行おうと心に決めた次第である。 

そして他人にも自分の家族にも役に立つ救命法は多くの人が体得するのが良いと痛感した講習後の感想である。

by aakinishi | 2008-11-28 17:25
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