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敬語表現とため口


今日は前のブログ「躾について」で紹介した「敬語表現を含む言葉遣い」に焦点を当て最近気になっていた言葉使いについて・・・・、特に「ため口」について感じた事を記す事にした。

先輩や上司に対して敬語を使うことは日本人の常識であったはずだが、最近は何時の間にか相手構わず「ため口」をきく人が増えている。

goo辞書によると ため口【ためぐち】とは(主に若者言葉で) 相手と対等の立場でものを言うこと。とある。
「ため」は,かつて賭博用語でぞろ目をさす言葉だったものが「五分五分」という意で不良少年が転用し,「同年齢,同級生」の意となる。1980 年代には一般の若者にも広まったと言われる。

ため口とは「対等」「同じ」を意味する俗語 『ため』 に 『口(クチ)』 をつけたもので「対等な言葉使い」を意味する。
「ため」が元々賭博用語で、ぞろめ、すなわちふたつのサイコロの目が同じこと。転じて「同じ」「同等」という意味の隠語として使われ始め、それが不良少年に広まったという。

ため口についての意味が両方とも一致している。従ってため口とは、同等の人間に対する口のきき方のことで、目上の人にため口をきくのは大変失礼なことになる。1980年代から一般に使われるようになったというから、硬派から軟派へと移り変わった時代を反映している
ように思える。

私たちが若い頃は 先輩に向かって「生意気な口のきき方をしないこと」・・これが常識であった。 しかし現在はというと、日本語の語彙であるはずの丁寧語や尊敬語というものが、以前にくらべ 価値観が崩壊しつつある日本において、能力主義に変っていったビジネス界では年齢よりも役職の上下がため口の使い分けの基準になったり、あるいは経験年数がものをいうようになったりして益々一般化されていっているようにも思える。

限りなくあらゆる層の人が近づき、一人の人間の中に融合された現代を考えれば「馴れ馴れしい」とはとらず、「親しみ」と受け取る側もいるかもしれない。しかし、「ため口をきくな!」と怒りをあらわにする今の若い人たちの発言から推量すれば、やはり年下から敬語を使われなかったことへの不満があるからではないだろうか。寛容で軟らかな時代になったとはいえ、コミュニケーションの道具である言葉は、本当はいまだ不変のままなのかもしれない・・・・・・。

親子や上司と部下、先生と生徒、先輩後輩という関係が昔に比べたら平等に近づきつつあることは好ましいことだと認識してはいるが、親子や先生と生徒、上司と部下、先輩後輩は人として平等ではあるがけっして対等ではないはずだと思う。
平等と対等は似ているようで異なるなるものだと思っている。

「ため口でいいよ」という信頼感でつながっている人との間であったりする場合は無論別ではあるが、敬語は相手に対する敬意の表れとして使うことが多い私としては 敬意を表する手段としては誰に限らず 最初はやはり、少なくとも「・・・です。」「・・・ます。」くらいの丁寧さは表して欲しいものだと痛感している。

勿論、 丁寧な言葉に慇懃無礼さが満ち溢れている時もあるし、ぶっきらぼうな言葉の中に優しさが満ち溢れているときもある。 だから日本語は難しい。 しかしあくまでも言葉の品性を失ってはならない!と感じているのは私だけではないはずである。
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by aakinishi | 2006-07-18 16:14

「躾 」 について

インターネットを開いて何気なく最近富に気になっていた「躾」という文字を目にした時、この言葉についてもう少し理解をしてみようと試みた。

中には少し保守的過ぎる言い回しだと感じないわけではなかったが、中川八洋・渡辺昇一著「教育を救う保守の哲学という」本を参考にしたという2003年5月10日栃木放送「開倫塾の時間」で放送されたという内容を転記し、記録する事とする。
 
そしてこのあと日を変えて、このうちの「敬語表現を含む言葉遣い」に焦点を当て最近気になっていた言葉使いについて、特に「ため口」について感じた事を記す事にした。

1.はじめに
 日本の教育の最大の問題の一つは,「躾」(しつけ)であると言われて久しい。

2.「躾」を考える
① 「躾」とは,「礼儀作法」のことで,その内容は,美しい「立ち居振る舞い」と敬語表現を含む「言葉遣い」です。

② 「躾」つまり,「礼儀作法」の第一は,「立ち居振る舞い」です。
  「立ち居振る舞い」とは,「他人の眼に見える体の動きを最も美しくする作法」のことです。日本舞踊をはじめ,茶道,華道,書道,剣道,合気道,柔道,少林寺拳法などを極めつけた方々には,立ち居振る舞いが際立って美しい方が多く見られます。

③ 「躾」つまり,礼儀作法の第二は,敬語表現を含む「言葉遣い」です。敬語表現を含む「言葉遣い」とは,「他人の耳に聞こえる言葉を最も美しくする作法」のことです。親や小学校,中学校の先生の大切な躾教育の一つが敬語表現を含む「言葉遣い」を子ども達に身につけさせることであると私は確信します。敬語を正しく使用する人は,「品性」を感じさせます。

・・・・中略・・・・

⑤ 親や小学校,中学校の先生は,子どもに様々な機会を活用し,美しい立ち居振る舞いと敬語表現を含む言葉遣いを身につけさせて頂きたく希望します。

・・・・中略・・・・
ありとあらゆるスポーツは,礼に始まり礼に終わります。コーチや監督,審判に対しては正しい敬語表現を含む言葉遣いが欠かせません。スポーツに励むことは「美しい立ち居振る舞い」と「敬語を含む言葉遣い」を身につけることに通じます。

3.おわりに 
 日本の教育に最も欠けている「躾」(しつけ)つまり「行儀作法」を「美しい立ち居振る舞い」と「敬語表現を含む言葉遣い」と考え,文化や芸術,スポーツに親しみながら身につける方法を考えてみました。

 どうか,御自分のみならず,子ども達に「品性」を身につけさせるためにも,「躾」についてお考え頂きたく,御両親様と小中学校の先生方,様々な分野の先生方,コーチ,監督の皆さまにお願い申し上げます。

以上であった。
 
中略の中には私としては 「うっ?」と首をかしげる部分がないわけではなかったが,躾が躾として継続されない事には悲哀を感じる。 そして、このような事を感じ入る私に育ててくれた明治生まれの母の厳しさに対して今更ながら改めて感謝している次第でもある。
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by aakinishi | 2006-07-18 15:36