<   2008年 01月 ( 2 )   > この月の画像一覧

2008年 最初の感動! 「 箱根駅伝 」


毎年 1月2日と3日にわたる箱根駅伝はテレビに釘付けになる習慣が続いている。

第84回箱根駅伝は例年のごとく熾烈な戦いの末、駒大の優勝で幕を閉じた。

早大が12年ぶりに往路優勝を果たすなど、明るいニュースもあった半面、その裏ではV2を目指した順大・小野裕幸が、ゴール手前500mで棄権。
大東大・住田直紀が9区の19kmすぎ、鶴見中継所手前1.5kmで棄権。
さらに最終10区、21.9km地点で優勝候補に挙がっていた東海大まで途中棄権。
史上初 3校がゴールできない波乱の大会でもあった。

箱根駅伝は毎年歓喜と悲劇が感動のドラマを生んでいる。

今回の箱根駅伝も様々なドラマがあった。花の2区のダニエルの15人抜き。勿論これは脅威と歓喜のドラマである。

今年の悲劇のドラマと言えばその姿が今でも頭に残る往路5区・・・優勝候補 順大の小野の無念の棄権であった。

私は小野の様子をテレビを見ながら思わず『頑張れ!頑張れ!』と悲壮な声で応援をしていた。

脱水状態で足の痙攣が起こり、走れない、いや歩く事もおぼつかず ふにゃふにゃと信じられない倒れ方をし、あたかも子馬の初歩きのごとく、起き上がろうとしては倒れ、倒れては起き上がり、そして叉倒れと2度3度と懸命にトライをするが、本人の意思と体は一体とはならず終いだった。

結局監督の苦渋の決断により 小野の体に手をかけた瞬間に無念の棄権となったのである。
このときの監督の気持ち、ランナーの気持ちは見るものには 推し測れないほどのものだろう。

このような場面には必ず男の涙がある。もちろんゴールまであとわずかというところで悲劇のヒーローになってしまった選手は勿論、今来るか 今来るか と待っている後続の選手たちの無念の涙。胸の痛くなる場面である。

何時の場面においても、 どの大学の選手も皆一人でも抜いて順位を上げよう!、たすきを次ぎの選手につなげよう!とする選手の姿がある
それぞれの選手が負けまい、頑張ろうという意気込みを体の全てに伝えながらの走りがそこにある。

意識のない中でも、命の危険を冒してまでも,それでも、常に選手はゴールを見ている。選手は意識の底から最後まで決して諦めず,仲間の思いを痛い程襷で感じながら,動かない体でそれでも前へ進み続け「襷」をなんとしてでもつなごうとする熱い思いの姿、「襷」を力いっぱい握り締める姿がある。

こぶしに握りしめられた「襷」、全ての選手が襷をつなごうとする一心の走りに選手の気持ちの物語があり箱根の厳しさと、それにかける思いが伝わり感動のシーンを作り、胸を締め付けるのだ。

 2008年 初の感動は 箱根駅伝の重み、襷の重みが作ったドラマとなった。
[PR]
by aakinishi | 2008-01-12 23:49

2007年 最後の感動! 「はじめてのおつかい」

毎年年末に「はじめてのおつかい」という、常に親のたくさん、たくさんの愛情を受けながら成長している2~5,6歳の子供たちが 生まれて初めてひとりで「おつかい」に挑戦する様子を放映し、その子供たちの奮闘振りを通して 家庭教育のあり方や親子関係のあり方やなどを改めて考えさせてくれるドキュメントタッチで描く日本テレビのバラエティー番組がある。
  
年末年始の番組はやたらに どたばた番組が多く耳障り、目障りと感じるものも少なくはない中、私はこの「はじめてのおつかい」と「箱根駅伝」に限っては ハラハラドキドキしながら目と耳をかたむける。

毎年のことではあるが「はじめてのお使い」をするこどもの様子にその子供の親の気持ちに自分をダブらせ時には手に汗を握り、時にはさっと手を差し伸べて助けたくもなりながら心からのエールを送って見入ってしまう。

尚 この番組は 構成上 色々工夫をこらしていることがあるそう。 

例えば 
1.おまもりマイク: 口ずさむ 子どもの声を離れた場所から収録できるよう、ワイヤレスマイク装置を手製の「お守り袋」に入れて子どもの肩にかけさせて、子供の独り言も全て収録されるようにしてある。お守りには神がいるので見てはいけない」と予め言い含めてあるので子どもはそれを素直にまともに受けるから収録とは気づかないようになっている。

2.撮影スタッフ: この番組はカメラマンが非常に多い。出演する子どもにカメラマンであることがわからないように、工事関係者・通行人、店の客などとごくふつうの人であるような格好をしている。また持っているカメラがカメラであることがばれないように工夫してある。箱に穴をあけて写す、かごから隠し撮りなど。突然目的地を変えることがあるが、その場合は撮影のポジションをすぐに変えたり、着替える場合もあるとの事。時には自転車を徒歩で追いかけなくてはならない場合もあり、カメラマンの運動量は相当なものになるとか。

3.その他のスタッフ: 撮影スタッフ以外にも、子どもの安全を守るための監視役のスタッフも多数いるそうだ。 そして近所の人の協力。
近所の人には、放送であることは伝えるが、手助けをしないことやばれないようにすることもお願いする。

さて、ご多分に漏れず今年もそれぞれに子供のひたむきさ、純粋さ、子供なりの意地の混じった感動の4つの「はじめてのおつかい」ドキュメントがあった。

そして中でも もっとも感動的だったのは岡山県に住む5歳10ヶ月になる林ちゃんという女の子の話。


林ちゃんは1000分の1の割合で発生するといわれる先天性の病気「ダウン症」と言う病気を持って生まれた女の子。
ダウン症の子供のことを“天使の子”と呼ぶことがあるそうだ。それは天使のように純粋で優しくていつも笑顔でいるから・・・という。林ちゃんもまさに天使のように天真爛漫なとても明るい女の子。

その林ちゃんが、ある秋の日の晴れ渡る空の下「はじめてのおつかい」をすることになりました。 今まではいつも一緒のおかあさんの助けも無く たった一人でお使いに行くのです。

林ちゃんのお母さんはどうしても今、林ちゃんにおつかいをさせたかったのです。その理由は病気を抱えている林ちゃんに小学校に入学する前にひとりで社会に出る経験をして欲しいから。そのためにお母さんはあえて、条件の悪い雨の日や車の多い日にもおつかいする練習をしました。それまではお母さんといつも一緒。一人でお使いなど考えられないことでした。でもお母さんは一大決心をし「はじめてのお使い」挑戦の為、収録の2ヶ月前より練習をさせたのです。

「歩く時は道の端を歩くこと。道路を渡るときは、きちんと左右の確認をすること。」・・・と一つ一つを教えながら、一緒に歩きました。練習のときの林ちゃんは甘えん坊でお母さんにベッタリ。時には少し駄々っ子になる事もありました。

そしていよいよはじめて一人っきりのおつかい当日。収録の日を迎えたのです。
幸いにもこの日はまるで神様が林ちゃんを見守っているかのように実に良い天気に恵まれました。 
練習のときはお母さんと一緒に公園で一休みしてリュックに入れた水筒のお水を飲んで水分を補給したりお母さんとの練習と会話を楽しみながら目的地のスーパーに最初は2時間もかけてたどり着いていたのに・・・・、この日も公園で水分を補給し、道路を横切る時も自分で声を出しながら「右を向いて、左を向いて・・大丈夫わたります」と 渡る時間にも余裕を持たせてわたります。
そうなのです。 お母さんとともに練習してきた事をそのとおりに実行したのです。そしてそれにも拘わらず20分という短時間でスーパーにたどり着いたのです。
 
頼まれた買いものが思い出せない・・・記憶が蘇らない。どうしよう!見ている私のほうがドキドキしていました。
すると林ちゃんは手を耳に当てて、何をするのかと思ったら電話をかける真似をしだしたのです。「おかあたん、何を買うのだったっけ?(  間  )うん、うん、わかった!」 とうなづき 本当に実態のある電話機で話しをしているがごとき会話でした。 それを2回ほど繰り返し頼まれた物3つを買うことが出来たのです。 しかもスタッフが気を利かせて重い荷物だからリュックに入れてくれるようにレジの人にそっと頼んでおいたのだが 林ちゃんは「大丈夫、大丈夫。自分で持ってゆく」と頑として断りスーパーの袋を下げて店を出たのです。

きっと林ちゃんは林ちゃんなりに自分の力を信じたかったのでしょう。普通に生まれてきた子供のお使いにもさまさまな感動シーンはたくさんあります。でも ダウン症という病気を持って生まれた林ちゃんのひたむきで純粋なけなげな姿に感動の涙を抑える事が出来なかった私です。

帰路の途中、再び公園に立ち寄り水分の補給。今度は公園の椅子をテーブル代わりにし、往きにはお尻に敷いた一枚の布を丁寧に皺を伸ばすようにして敷き、その上に水筒とカップを置いて、水を注ぎ美味しそうに飲むのでした。実に几帳面で、実にしっかりものの女の子として映りました。 思わず「えらい!一人でがんばることができたね!!」と声をかけたいぐらいの愛らしく そして たくましささへ感じた表情と仕草でした。ここでもお母さんの教えを忠実に実行に移しているのでした。

果たして一人で大丈夫だろうか? 心配で心配で仕方のないお母さん、でも家でじっと待つしかないお母さん。

「ただいま! おかあたん」と言うその声は大きく弾んでいました。その瞬間、 そこには林ちゃんのはじめてのお使いが果たせたことをしっかり見た母親の喜びの感動があったのです。 当然のことながら林ちゃんを抱きしめ、褒め称え、同時に喜びの涙がありました。 

それを見た林ちゃんは言いました。 「おかあたん、涙が出ているよ、泣かないでね。 なぜ涙が出てるのいるの?」といぶかりながら、自分の小さな手の5本の指全部を使ってお母さんの顔に流れた涙を拭いてあげるのでした。 このしぐさにも感動! なんて純粋なのだろう!なんてこんなに優しいのだろう!と・・・。
この時 私もこの母親と同じ次元で林ちゃんと同席していたかのような錯覚さへ覚え、思わず林ちゃんを抱きしめていたようにも感じました。
 
正に林ちゃんは天使のようでした。そしてこれは [はじめての天使のお使い] だったのです!!

2007年 最後の感動でした。
[PR]
by aakinishi | 2008-01-06 11:34