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生命のはかなさ

前日まで元気だったのに6月30日突然心筋梗塞で、遠い遠い世界に旅立ってしまった人がいる。
あまりにも唐突で最初聞いたときは耳を疑ったほどである。突然の事で正直 「信じられない」という気持ちでいっぱいである。

病気になり、ゆっくりと死というその日を迎える人もいれば、ある日、突然、交通事故や不慮の事故、予期しないで亡くなる人もいる。穏やかに最期の日を迎える人がいる一方、悶え苦しみながら、その日を迎える人もいる。

あの世とやらへの道筋と言う定義はない。只言える事は人間、いや生きとし生けるものは必ず通る道でもある。

30日に亡くなった彼は 大変な博識者で 雄弁家で 研究熱心で、まじめすぎるのでなくほどほどにジョークもいい、とっつきやすい本当によい人だった。尊敬に値する人であった。

福祉関係の仕事で講演している最中に倒れたと言う。 71才だったという。
自分がしたいことを懸命にやっている最中にあっという間に旅立った彼にはまだやっておきたいことはたくさんあったろうが考えようによっては長い闘病生活の上  悶え苦しみながら死を迎える人などと比較すれば むしろ幸せだったかもしれないと感じた。

残された家族はまだ何が起きたのか真実を理解できない侭でも慣習により通夜、葬儀をしなければならない。なんとも切ないことでもある。

しかし彼の通夜は慣例に従う形式ではなくBGMには彼が会長をしていると言うベートーベンの第九が流れお経の合間を縫って弔電の披露があり、そして因縁の深かった方々からの別れの挨拶があり・・・と 変な言い方になるがとても良い通夜だったと感じたのは私だけではなかったようだ。

「散る桜 残る桜も 散る桜」 という良寛の辞世の句と言われている句があるが
まさにそのもの。皆同じ。必ず通る道であり 所詮はかない命なのである。

自分が死んだらそれで終わりだが、自分がこの世に存在している間に自分の大切な人間が死ねば悲しい。毎日密かに思い、涙を禁じえない。
自分も同じ境遇を経ている人間として思う。
ご家族の方はきっとこの過程を経なければならないだろうと思うと胸が痛む。

しかし残された者は気丈にせねばならない。
気丈に振舞わなければ回りに迷惑をかけることにもなりかねないから・・・・。
何事もなかったかのように粛々と自分に課せられたことをやるしかない。

命はいつ尽きるのかわからない。それだけに、充実した日々をすごすべきと思う。
やりたいと思うことはやろう!
彼の突然の旅立ちは ”やらずに後悔よりやって後悔“ たとえそれが意に反した結果であってもやらないで後悔するより良いと言う昔からの私の信条を貫こうと再認識を自分に迫った日でもあった。

彼の冥福を心より祈る。 
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by aakinishi | 2011-07-04 11:49